注目されるワークライフバランスの考え

ワークライフバランスとは、健康を保ちつつ豊かに生活していくために、仕事や家庭生活、そして自分の時間をバランスよく取ろうとする考え方のことをいいます。働き方改革が行われている日本の社会において、ある種のキーワードとして注目を浴びています。

どのように注目されているのかというと、現代の日本はワークライフバランスを意識した働き方が主流となってきているということです。そのため、給料さえよければそれでいいという考え方から、労働時間や休日がきちんとした職場の方がよいという声が大きくなってきているのです。長時間労働や休日が少ない企業がブラック企業と呼ばれ淘汰されるようになったのは、その変化の片鱗と言ってよいでしょう。

ワークライフバランスを意識した生活を送りたい場合、それを実現するためには、年間休日の日数が最低でも120日以上は必要といわれています。つまり、この120日という数字がワークライフバランスを保った生活をするための基準値となるわけです。自身の置かれている環境がその基準を満たしているかどうかを知りたいなら、ぜひ前年度の年間休日数を計算してみると良いでしょう。

平均的に見て、自分の休暇が多いのか少ないのかを知っておくことは、今後のキャリアを考えるうえで大切です。若い内ははハードワークでも大丈夫かもしれませんが、年齢を重ねるにつれて肉体的な負担は大きくなるため、働き方も変化していく必要性が出てきます。年齢的な限界に気付いたときに「身動きが取れなくなってしまった」なんてことにならないよう、早いうちから先を見据えたキャリアプランを立てておくことが大切なのです。